まさに開眼! Javascriptをもう一歩深く知りたいなら 開眼! JavaScript
2013年07月02日

久しぶりに凄いな!と思った書籍に出会えたので紹介します。
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Cody Lindley オライリージャパン 2013-06-19
売り上げランキング : 5501
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その名の通り、Javascript に関して「開眼!」します。うん、開眼「!」する。つーかした!
誰が読むべきか
この書籍はJavascriptを始めたばかりだとか今から始めたい、という方には向かないのでお気をつけください。
「Javascriptは知っててちょっとは書ける。でも実は this とかクロージャとかオブジェクトとかそんなによく分かってないんだよねー」って方が対象です、そう、僕みたいなね。
そういった人達が、Javascriptの動作原理とか設計思想とかに触れて、「あ、そう考えれば良いのか!」って思えるようになります。多分。僕はなったよ。
どんな内容が書かれてるの?
「Javascriptの全てをここに記す」みたいな堅苦しさはなく、むしろページ数的には薄っぺらいです。サイの本はあれほど分厚かったのにね。というかサイ本は何故あんなにも分厚いんでしょうね。
ページが薄っぺらいとは言え、書かれている内容は「開眼!」の名に恥じない素晴らしい内容になっています。「Javascriptを構成する様々な要素について深く掘り下げてみる」本であり、言語仕様を解説しています。
つまり、すぐに役立つレシピが満載のクックブックみたいな「即使える」系の本ではなく、根本の「Javascript力」を養うための書籍です。大事よね、地力。
具体的にどんな点に焦点が当てられているかというと、
- 関数
- オブジェクト
- スコープ
- 継承
- グローバルオブジェクト
- this
- クロージャ
- prototype
こんな感じです。どうです?「あーここは俺あんま知らんわ−」ってのが一つや二つはあるんじゃないですか?
各項目の説明はかなり深く掘り下げられていて、何度も「知らなかった!」って思って、何度も「あー、だからあーいうケースの時はこうなってたんだ」って思う事でしょう。思いました。
しかも、各項目をバラバラに説明するのではなく全てが一つに繋がるような書かれ方をされていて、「この章は分かったけどここはよく分からん」って事にもなりにくいです。全てが関連している感じです。
また、これを読んだ後には、先達の「Javascriptはつまるところ全部オブジェクト」とか「Javascriptにはクラスはねーんだよ!あるのはprototypeだ!」とか、そういったありがたいお言葉の意味も何となく理解出来る程度にはしっかりしたJavascriptの基礎知識を得ることが出来ます。すごいね。
あとねー、この本はおそらく、一度読んだらおしまいって本ではなく、自分の身体にJavascriptの基礎概念が染み込むまではずっと左手付近に置いておいて、ことある度に読み返す事になると思うんです。
そうやって、何かおかしな事になる度にこれを読み返して何が原因かをしっかり掴んで更に理解を深めて、そうやって単なる知識ではなく血肉にするために最適なリファレンスだと思います。
買うべき?
とりあえず買っとけ。
今後もJavascriptで遊びたいと思ってる人は黙って買っとけ。
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Cody Lindley オライリージャパン 2013-06-19
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この記事の分類
種類: Web制作, 書評系
ジャンル: javascript web制作 書籍
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